あの空のむこうへ | 山、旅、ツー、日常を綴る「ぱず~」のweblog

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Posted by  ぱず~

■ 苦い苦い山の思ひ出 2011年 南アルプス

KC3O0012.jpg

西農鳥から間ノ岳を望む
この後 まさか自分に災難が降りかかるとは。。。



連休でごったがえす広河原を 朝イチのバスで出発し
テン泊装備満載の75Lザックを手に 野呂川出合に
降り立ったのは午前7時過ぎ
野呂川出合で降りたのは ぱず~だけだった

秋の3連休 静かな山歩きを求めて野呂川出合から
仙塩尾根をテン泊で縦走する予定だ

初日は 野呂川出合~両俣小屋~熊ノ平小屋(テン泊)まで


両俣小屋までは 未舗装の治山運搬路を 延々2時間以上歩いた

野呂川越で仙塩尾根に出る 尾根では3名の登山者にしか会わず
広河原の喧騒がうそのような 本当に静かな山歩きだった




異変が起きたのは間ノ岳の支尾根 三峰岳(みぶだけ)への
上りの途中 過呼吸になりなかなか進めなくなってしまったのだ

休み休み なんとか三峰岳に着いたのは午後1時半過ぎ
予定よりかなり遅れてしまった それより体調が何だか変だ
今まで感じたことのない身体のだるさに 不安な気持ちなる

ルート変更を即決 エスケープして農鳥小屋へ向かおう
地図と相談 ルートは2つ

ひとつは間ノ岳経由の尾根ルート
もうひとつは 一旦熊ノ平方面へ向かい
間ノ岳の南側をトラバースして農鳥小屋に向かう
トラバースルート

どっしりと立ちはだかる間ノ岳を見上げる
体調の異変にすっかり自信を無くし
間ノ岳を越えていく自信がない

トラバースルートを選択 


が、、、何を血迷ったのか登山道を外れショートカットを
してしまったのだ
(普段なら絶対やりません。焦り?正気ではなかったと思います)

下の写真の 赤い線が正規のトラバースルート

KC3O0013-4.jpg

ぱず~は青いルートで 道なき道を ハイマツを漕ぎ
急斜面をずり下がるように進んだのだ

正規のルートに合流してからも 身体がだるく
途中「ここでビバークしようか」と何度考えたことか
農鳥沢ではビバークに備え水を補充

進もう ビバークしよう 進もう いやビバークだ
何十回も繰り返す 

やっぱり小屋まで何とか頑張ろう

焦りの気持ちと。。。
小屋に遅く到着したら 農鳥小屋のおやじさんに
喝を入れられるのかなぁ。。。

最後の上り 過呼吸になり3歩進んでは立ち止まる
だんだん日が傾き 風が冷たくなってきた
苦しくてもう歩けない でも歩かなきゃ



何とか尾根に上がり 小屋にたどり着いた頃には
辺りは薄暗くなっていた 先客は20名ほど


ぱず~: 「あの~。。。」

おやじさん: 「テン泊か?」

もうテン泊する体調ではなく 懇願する思いで恐る恐る
ぱず~: 「できれば小屋に泊めさせて頂きたいのですが。。。」

おやじさん: 「食事は?」

ぱず~: 「自炊しますので、素泊まり寝具無しで」
      ※食事もお願いしますとは言えませんでした

おやじさん: 「そうか。じゃあそこのストーブのやかんのお湯
        使っていいからな」

ぱず~が苦しそうな顔をしてたからなのか
おやじさんは優しかった

ありがたく やかんのお湯で手早くラーメンを食べ
突然の身体の不調に 不安な気持ちを抱えたまま
すぐに床に就いた



翌朝 身体のだるさは昨日と変わらず
農鳥を越えて 大門沢を下れるだろうか
また過呼吸になるのだろうか
不安な気持ちで一杯だった



KC3O0004.jpg

晴天の青空とは裏腹に 憂鬱な気持ちのまま西農鳥を越える


長い長い 修行のような大門沢の下り
大門沢小屋では ざるうどんを頂く

ここのざるうどんは とても美味しいのだ
小屋主に以前にも食べたことがあり 美味しかったと告げると
「大盛にしてやるよ」と 麺を2玉にしてくれた

幸いなことに 身体はだるいが食欲は落ちていなかった
ありがたく大盛うどんを頂き 長い長い下山路を
何とか頑張って歩き通すことができた




帰宅したぱず~は 即日入院
重度の感染症で 10日間の入院を余儀なくされ
計3回の入院と 2度の手術を受け
今では山を歩けるようにはなりましたが
人影が少ない山へ分け入ることに躊躇する気持ちが
今でも消えません

何かあったら誰にも見つけられず
のたれ死にするんじゃないか。。。と

今回 農鳥へエスケープせずに山行を続けて 山を降りるのが
1日遅れていたら 命に係わる状態だったのです


慎重な臆病な「ぱず~」を より慎重に臆病にさせた
苦い苦い 山の思ひ出


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Posted by  ぱず~
Category :

-2 Comments

sanae says..."タイトル"
連続で失礼します。
タイトルに引き込まれ読ませていただきました。
大変だったのですね。
より慎重になって・・それは山では大事なことだと思います。
一人で歩いていたこともありますから説得力ありませんが、年を取るほどに一人は危険だと思ってきました^^;
でも年齢は関係ないのですね。
お元気になられて本当に良かったです。
2013.07.15 18:50 | URL | #- [edit]
ぱず~ says..."sanae様"
ありがとうございます。
人が多過ぎず、少な過ぎず、毎度コース選択に
悩みます。装備品も、あれもこれも持った
ほうが安心かな?と荷物が増えてしまうのが
困りものです。この一件で、自分の身体の管理とか
山岳保険とか、色々と見直す機会となりました。
何より、生きていること、山を歩けることの
幸せを実感致しました。
2013.07.16 00:39 | URL | #EVyfgUYw [edit]

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